改めて自己紹介と会社紹介をしたいと思います。私、横浜音響研究所代表、久保はタイヤ音の評価から音に関わることを始めました。タイヤメーカーは、新規開発の車両に対して目標とする性能に適合するタイヤを提供するという仕事があり、私はその音分野を担当していました。日本の自動車メーカーさんのテストコースで音を評価する内容でした。また、外資系のタイヤメーカーでしたので、アメリカと欧州の研究所と連絡しながら、タイヤ開発を行う業務でした。
1999年に会社が事業の再編成を行い、私の所属していたテクニカルセンターという部門が無くなったこともあり、音の専門知識を身につけるため英国サウザンプトン大学で音の基礎知識から発展した内容を学びたいと思い修士号の取得する留学をしました。
修士課程終了後は、タイヤ音は静かにする、騒音対策という方向性しかなかったので音を作る側になりたいと思い、タイヤ同様回転体で音を作ることができるエンジン音に興味を持ち、ドイツVW社に入社し、エンジン音の研究を行い、また心理音響学を深く学ぶため、オルデンブルグ大学の指導も受けました。
このVWと私の契約が三年契約だったので延長する、正規社員への道もあったのですが、自分が得た欧州での音の様々な知見が、きっと日本に持ち帰り役立てよう車以外のあらゆる製品音に役に立つという視点で、横浜音響研究所を設立しました。
講習会やコンサルティング業務を通して、スポーツ用品から製品パッケージの音まで携わることができました。サウンドデザインとしては、独創的と評価されたサウンドシャアアズナブル専用エンジン音を発表することができました。2020年より人工知能の研究を始め、人工知能を応用した音質評価(シン・オンシツヒョウカ)、サウンドデザイン(AIによるサウンド・イメージング)を提案しています。